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セクション一覧

第2【事業の状況】

 

1【業績等の概要】

(1)業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費や輸出が堅調に回復して、景気は足踏み状態にあった「踊り場」から、脱却の兆しが見えてまいりました。日本は、世界に類をみない少子高齢化社会を迎え、わたしたちを取り巻く環境は大きな地殻変動を起こしております。日本の人口は、政府の予測より2年早く、昨年より減少に転じました。就業人口や消費人口が減少する中、消費の主役は「家族」から「個人」へと移行しております。

モノやサービスがあふれている日本社会では、大量消費による物質的充足が「豊かさ」であるという価値観から、文化や芸術に感動を覚えるという精神的充足こそが「豊かさ」であるという価値観に移行してきております。

このような状況の中、消費の主役である「個人」が人間らしく、本当に「豊か」に生活していくために必要不可欠なものとして、エンターテイメント産業が景気の新たなけん引車となりつつあります。

ブロードバンドの急速な普及により、いつでもどこでも手軽に情報のやりとりを行うことが出来、エンターテイメントへのアクセスの多様化と市場の成長が、今後ますます期待されます。

携帯電話がパソコン並みのIT端末となり、パソコンで提供されているエンターテイメント系サービスが次々に携帯電話に配信されている中、エンターテイメントコンテンツのニーズが高まっております。

このような状況のもと、当社グループでは、根幹であるタレントマネージメントを主軸に、お客様から愛されるさまざまなエンターテイメントコンテンツの制作に取り組んでまいりました。

 この結果、当連結会計年度の営業収入は177億94百万円(前連結会計年度比1.7%増)となりました。利益につきましては、営業利益は18億72百万円(同35.8%増)、経常利益は18億70百万円(同35.0%増)となり、当期純利益は2億27百万円(同53.8%減)となりました。
 事業の種類別セグメントの業績は次のとおりであります。

 当連結会計年度から事業の種類別セグメントを変更したため、前年同期比較にあたっては前連結会計年度分を変更後の区分に組み替えて行っております。

出演事業におきましては、和田アキ子、片平なぎさ、榊原郁恵、井森美幸、山瀬まみ、宮崎美子、船越英一郎、鶴見辰吾、伊集院光、鹿賀丈史、市村正親などキャリアを重ねながら、色あせることのない才能で多くのファンを獲得し続けるベテラン勢の安定した活躍に支えられ、若手タレントを次々にメディアの第一線に送り出してまいりました。

女性タレントでは、TBS「幸せになりたい!」、映画「天使」に主演した深田恭子。TBS「王様のブランチ」など多くのレギュラー番組や映画「輪廻」に主演した優香。テレビ朝日「はるか17」に主演した平山あや。NHK大河ドラマ「義経」に出演、フジテレビ「Ns'(ナース)あおい」などのドラマに主演し、第29回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した石原さとみ。TBS「あいくるしい」「白夜行」などのドラマに主演し、昨年大晦日のTBS「第47回!輝く日本レコード大賞」の司会をつとめた綾瀬はるか。無料動画配信サービス「GyaO」で話題となった「愛のカタチ」に出演している上原さくら。「20歳のベスト・パール・ドレッサー2006」を受賞した酒井彩名。TBS「女系家族」や多くの映画に出演し、「第29回山路ふみ子新人女優賞」を受賞した香椎由宇。多くのミュージカルに出演し、次代のミュージカル界を担う若手実力派として着実な成長をとげている笹本玲奈。NHK朝の連続テレビ小説「風のハルカ」、TBS「貞操問答」に出演した木南晴夏。歌手やバラエティ番組等での活躍の他に、人気ハングル習得本シリーズの第3弾「イージーハングル3」を発売したユンソナ。関西テレビ「がんばっていきまっしょい」、映画「蝉しぐれ」に出演した佐津川愛美。フジテレビCS739「SWALLOWS BASEBALL L!VE」に出演した磯山さやか。映画「東京大学物語」に主演した三津谷葉子などがテレビ、映画、コマーシャルなどさまざな活躍の場面で存在感を発揮してきました。

男性タレントでは、フジテレビ「スローダンス」、映画「春の雪」に主演し、第29回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞した妻夫木聡。舞台「近代能楽集」「天保十二年のシェイクスピア」に出演した藤原竜也などの活躍に加え、映画「NANA」「男たちの大和/YAMATO」など5本の映画に次々と出演した松山ケンイチ。フジテレビ「エンジン」、TBS「夜王」などに出演した石垣佑磨。テレビ朝日「大改造!!劇的ビフォーアフター」、テレビ東京「ペット大集合!ポチたま」に出演した木村了。TBS「ドラゴン桜」「ブラザー☆ビート」に出演した中尾明慶。TBS「花より男子」に出演した阿部力など次世代の若手も着実に成長してまいりました。

 お笑いタレントでは、さまぁ〜ず、アリtoキリギリス、スピードワゴン、ホリなどが多くのバラエティ番組やライブで活躍しました。

新人の発掘では、「第30回ホリプロタレントスカウトキャラバン」で、応募総数52,547名の中から大阪府出身の中学生、緑友利恵がグランプリを受賞しました。

 文化人・スポーツ選手のマネージメント部門では、西川史子(医師)、パンツェッタ・ジローラモ(エッセイスト)、江川達也(漫画家)、大林素子(元バレーボール日本代表)、武田修宏(サッカー解説者)などが多くのテレビ番組等で活躍し、元フジテレビアナウンサーの大坪千夏、元北海道日本ハムファイターズの岩本勉(野球解説者)などが加わりました。

この結果、当事業の営業収入は、58億74百万円(前連結会計年度比3.2%増)となり、営業利益は20億22百万円(同8.0%増)となりました。

メディア事業におきましては、テレビ番組では、レギュラー番組として日本テレビ「TVおじゃマンボウ」、TBS「恋するハニカミ!」、テレビ朝日「クイズプレゼンバラエティーQさま!!」に加え、連続ドラマとして、「週刊モーニング」(講談社刊)連載中の人気コミックをドラマ化した平山あや主演のテレビ朝日「はるか17」。明日のスターを視聴者とともに発掘・育成しようという視聴者モバイル参加型番組のテレビ朝日・BS朝日「メメプロ」。南野陽子と韓国人俳優ヤン・ジヌ主演の韓流ドラマのテイストを随所に絡ませたラブストーリーの毎日放送「ヤ・ク・ソ・ク」を制作しました。

単発番組では、当社創業45周年企画で、往年の大ヒットドラマをリメークしたTBS「赤いシリーズ」をリメークした石原さとみ主演「赤い疑惑」と綾瀬はるか主演「赤い運命」。本年元旦の番組平均世帯視聴率(関東地区)第一位を達成したテレビ朝日「細木数子が緊急大予言!!アナタの将来を幸せにするスペシャル」。自身のがんを隠し、最後までがん専門看護師として看護に努めた実在の女性をモデルにした藤原紀香主演の関西テレビ「天国へのカレンダー」。好視聴率で、シリーズ化が決定したテレビ東京「銀座高級クラブママvs熱海老舗旅館女将」。船越英一郎主演の人気2時間ドラマ主演シリーズのテレビ東京「刑事吉永誠一 涙の事件簿3 一億円の幸せ」などを制作しました。

インターネット関係では、保有コンテンツの二次利用の販売を行い、また、USENが始めた無料動画配信サービス「GyaO」においては「イケない女〜大逆転ランキング」を制作しました。

コマーシャルでは、「日本メナード化粧品」「太田胃散」「江崎グリコ」「プレナス」「スリムビューティーハウス」「中部電力 コミュファ」「永谷園」「コナカ」「東京ガス」など当社所属タレント出演の作品のみならず「ゼスプリインターナショナル」「セガトイズ」「大王製紙 エリス」「明光義塾」など当社所属タレントを起用しない作品も積極的に制作しました。

DVDでは、タレント作品の「香椎由宇 クレメンティでお買いもの」「和希沙也 あしたのあたし」。お笑いライブ作品の「さまぁ〜ずライブ5」「バナナマンライブ ″good Hi″」「スピードワゴンライブ 超スピードワゴン〜甘い言葉で抱きしめて〜」「ホリ主催ものまねユニットライブ誤字脱人〜ちょ、まてよ!そうだよね×2〜」。舞台作品の「蜷川幸雄×藤原竜也×鈴木杏 ロミオとジュリエット 」「彩の国シェイクスピア・シリーズⅡ〜リチャード三世、ハムレット〜」。韓国俳優作品の「ソン・スンホン yours ever DVD BOX」「ヤン・ジヌ DVD BOX Yang Jin Woo」「チャン・ドンゴン 〜もう一つの記憶〜」。アスリート作品の「荒川静香 Moment 〜Beautiful skating〜」「横峯さくら Get in the hole」などの制作・リリースしました。中でも、「荒川静香 Moment 〜Beautiful skating〜」は、荒川静香選手のトリノオリンピック金メダル獲得直後から注文が殺到し、大ヒットとなりました。

この結果、当事業の営業収入は、40億72百万円(前連結会計年度比2.5%増)となり、営業利益は6億5百万円(同5.9%減)となりました。

音楽事業におきましては、新譜については、アルバムでは、Fried Prideの彼らの原点である“ヴォーカルとギター”という最小限ユニットによるスタンダードナンバーを集めた「two,too」。既成の尺八イメージを変える自由な発想でジャンルを超えた音楽活動を展開し、“和楽器の貴公子”の異名をとる藤原道山の「壱」と「かざうた」。テレビ朝日「世界の車窓から」のテーマ曲が多くの人々に親しまれ、海外の一流アーティストの名曲15曲をチェロによりシンプルにカバーした溝口肇の「yours」。25歳の時、脱サラしてメジャーデビューした遅咲きシンガーソングライター・オオゼキタクのファースト・アルバム「虹が丘」。韓国の4人組ユニット・Sugarのセカンド・アルバム「COLORS 4 WISHES」。junior sizeから改名した稲田光穂のミニアルバム「呼吸」。和田アキ子のレゲエリミックスアルバム「RAGGA AKIKO」と「リズム&ブルースの女王」などを制作・リリースしました。

シングルでは、sonaの毎日放送のドラマ「ヤ・ク・ソ・ク」の主題歌「Love,Again」とユニバーサル・スタジオ・ジャパンのイベント“ユニバーサル・ワンダー・ハロウィン”のイメージソングに起用された「Reach for the sky」。オオゼキタクの「恋オーラ」とフジテレビドラマ「Ns’(ナース)あおい」のオープニングテーマ曲「Destination」。さまぁ〜ずを中心としたコミックバンド・マイナスターズの「俺なんでもいいし/カバ」。SugarのTBSドラマ「幸せになりたい!」の主題歌シングル「ひまわり」。第28回ホリプロタレントスカウトキャラバンで、決勝審査まで残った中林芽依のファースト・シングル「Crazy Crazy Crazy」とセカンド・シングル「Sympathy」。女優・綾瀬はるかの歌手デビュー曲「ピリオド」(オリコンチャート初登場8位)などを制作・リリースしました。

旧譜の印税収入としては、過去に当社に所属したアーティストの楽曲の著作権収入が堅調に推移しました。

この結果、当事業の営業収入は、14億72百万円(前連結会計年度比6.1%減)となり、営業利益は2億58百万円(同109.4%増)となりました。

公演事業におきましては、演劇公演では、18作品を制作しました。

招聘公演としては、英国人で初めてトニー賞の最優秀演出賞と最優秀振付賞を同時受賞したマシュー・ボーンの最新作を、“バレエ界の貴公子”の異名をとるウィル・ケンプが演じた「愛と幻想のシルフィード」(東京:東京芸術劇場)。アメリカが誇る大喜劇王メル・ブルックスの脚本・作詞・作曲に、トニー賞3度受賞のスーザン・ストローマンが演出・振付し、トニー賞で史上最多記録となる12部門の最優秀賞を受賞したミュージカル・コメディ「プロデューサーズ」(東京:東京厚生年金会館)。トニー賞6部門、ローレンス・オリヴィエ賞2部門を受賞し、故ボブ・フォッシーのセクシーな振付を再現した3度目の来日公演「CHICAGO」(東京:東京国際フォーラム他)。「2005 日・EU市民交流年特別企画」として、世界でも最高峰の劇団のひとつロイヤル・シェイクスピア・カンパニーによる「夏の夜の夢」(東京:東京芸術劇場)を制作しました。

国内作品は次の通りです。

再演作品としては、海外でも人気の高い三島由紀夫の戯曲を、蜷川幸雄が美しく官能的に描き、昨年7月末に世界各国の舞台芸術を招く米国・ニューヨークのリンカーンセンター・フェスティバルより招待された「近代能楽集」(埼玉:彩の国さいたま芸術劇場他)。7代目ピーターパン・宮地真緒による当社のロングラン作品「ピーターパン」(東京:東京国際フォーラム)。初演時に数多くの賞を受賞し、今回もまた「菊田一夫演劇大賞」を筆頭に高い評価を得た鹿賀丈史主演の「ジキル&ハイド」(東京:日生劇場)。

当社創業45周年記念作品としては、9,621名の応募者から選ばれた高畑充希を主役に、山口百恵の楽曲を中心に構成したカタログ・ミュージカル「プレイバックpart2〜屋上の天使」(東京:東京国際フォーラム)。 

“女性の、女性による、女性のための”芝居を上演していこうと始まった「ウーマンズビュー・シリーズ」では、新進女性演出家に着目し、藤井清美演出の「10か月〜The last 10months」(東京:俳優座劇場)と松本祐子演出の「サムワン〜Someone who‘ll watch over me〜」(東京:俳優座劇場)。

また、元宝塚歌劇団花組の男役トップスター・愛華みれが演じる花嫁と演出も担当した江守徹が演じる老人が一度のキスで魂が入れ替わってしまうロマンティック・コメディ「キスへのプレリュード」(東京:ル テアトル銀座他)。インターネットの掲示板「2ちゃんねる」から生まれ、ベストセラーとなった原作を基に、武田真治がアニメオタクの主人公を演じ、ヒロイン役の声を優香が演じ、ネット世界の雰囲気を舞台化した「電車男」(東京:パークタワーホール他)。人喰い植物“オードリーⅡ”(歌&声:和田アキ子)を中心に、山本耕史、上原多香子、小堺一機などバラエティに富んだ実力派が出演したミュージカル・ホラー・コメディ「リトルショップ・オブ・ホラーズ」(東京:青山劇場他)。太平洋戦争終戦の混乱の中での過酷な運命がもたらした真実の愛をめぐる実話を舞台化した「クラウディアからの手紙」(東京:世田谷パブリックシアター他。)。彩の国シェイクスピア・シリーズ第15弾、蜷川幸雄演出の「間違いの喜劇」(埼玉:彩の国さいたま芸術劇場他)などを制作しました。

音楽公演では、「和田アキ子コンサート WITH YOU 2005」などのコンサートツアーを行いました。

 この結果、当事業の営業収入は、26億12百万円(前連結会計年度比5.2%減)となり、営業利益は73百万円(前連結会計年度は1億46百万円の営業損失)となりました。

小売業におきましては、当社グループは、「お客様に夢のある商品と情報をご提供する」ショップ展開を株式会社ホリ・エンタープライズを通して行っております。

同社は、ベルギーのカジュアル・バッグ・ブランド「キプリング」の日本販売元として、東京・青山の旗艦店をはじめ、東京・銀座、立川と札幌、横浜、名古屋、京都、大阪に個性溢れるお店を展開してきました。

また、東急、三越、阪急、近鉄百貨店グループや全国約150店舗の小売店への卸販売も積極的に行ってきました。

さらに、イタリアの老舗バッグ・メーカー「ブリックス」の輸入と販売を行っており、東京・青山の旗艦店と大阪で店舗を展開してきました。キプリング同様に百貨店への展開も重視し、東京・伊勢丹百貨店新宿店や大阪・阪急百貨店梅田店、福岡・天神岩田屋本店、名古屋・名鉄百貨店本店への卸販売を行ってきました。

またアクセサリーを中心にしたファッション雑貨ショップ「ルートスター」「スターベリー」「エクスベリー」を、青森から広島までのJR駅ビルやショッピングセンターを中心に展開してきました。

この結果、当事業の営業収入は、34億56百万円(前連結会計年度比6.9%増)となり、営業利益は1億27百万円(前連結会計年度は9百万円の営業損失)となりました。

その他の事業におきましては、エデュテイメント(エデュケーション(教育)+エンターテイメント(娯楽)の造語)の各種スクールの運営では、4才〜15才(中学3年)の子供たちを対象に、豊かな創造力や可能性を刺激し、才能を引き出す開発支援を目的とした「ホリプロ・インプルーブメント・アカデミー」、お笑いタレント養成の「目黒笑売塾」、マスコミ出演の希望を持つ0才児から3才児(幼稚園入園前)の「赤ちゃんタレント」を紹介するシステム「リトル・スター」などを行ってきました。

キャラクターでは、セガトイズと共同開発し、“癒しキャラ”として愛されている「お茶犬」が、5周年を迎えました。飲料メーカーの伊藤園の全国キャンペーンに定期的に登場し、イトーヨーカドーでは「お茶犬オリジナル生活雑貨」の企画販売が始まりました。戌年の本年は、多くの企業の年賀キャラクターとなり、本年1月からはCS放送局のキッズステーションで新作アニメ『お茶犬〜「ほっ」とものがたり〜』がスタートするなど、お茶犬人気にますます拍車がかかってきました。

さらに、新たなキャラクタービジネスに向けて、世界的アートディレクター・戸田正寿氏が手掛ける週刊誌「AERA」で連載中の「イヤイヤちゃん」と80年代に缶ビールのコマーシャルで絶大の支持を得て、劇場用アニメ映画にもなったペンギンをリニューアルした「パピプペンギンズ」の両キャラクターのライセンス窓口となりました。

また、世界的影絵作家・藤城清治のマネージメント業務を開始し、同氏が生み出したキャラクター「ケロヨン」のライセンス活動も推進してきました。

ファンクラブの運営では、深田恭子、平山あや、愛華みれ、武田真治、藤原竜也、妻夫木聡、載寧龍二、お笑いの8クラブについて、定期的な会報発行、オリジナルグッズの販売、ファンの集い、チケットの先行販売等を行ってきました。

物販では、「東京文化会館チケットサービス&ミュージック・グッズ・ショップ」、「東京芸術劇場ミュージック・チケット&グッズ・ショップ」、「ミューザ川崎ミュージック・グッズ・ショップ」でクラッシック音楽関連(オペラ・バレエを含む)商品等の各種物販を含むチケットの販売委託を行ってきました。

この結果、当事業の営業収入は、3億6百万円(前連結会計年度比9.3%増)となり、営業利益は76百万円(同699.8%増)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」と言う)は、営業活動によるキャッシュ・フローが9億65百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが18億56百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが4億77百万円の支出となったことにより、前連結会計年度末と比較して13億52百万円減少し、当連結会計年度末には79億79百万円となりました。

営業活動により得られた資金は、税金等調整前当期純利益6億84百万円(前連結会計年度比3億63百万円減)、売上債権の増加3億60百万円(前連結会計年度は3億20百万円の減少)、たな卸資産の増加2億40百万円(同1億99百万円増)、前渡金の増加2億38百万円(前連結会計年度は2億68百万円の減少)、仕入債務の増加3億43百万円(前連結会計年度は2億14百万円の減少)、役員退職慰労引当金の増加9億29百万円(同9億29百万円増)等により、9億65百万円(同4億57百万円減)となりました。

投資活動の結果使用した資金は、有価証券及び投資有価証券の運用による純支出額15億62百万円(前連結会計年度は8億81百万円の獲得)、有形固定資産・無形固定資産の取得2億52百万円(同5億円減)、事業家保険の契約等による支出の減少(6億26百万円)などにより、18億56百万円(同10億39百万円増)となりました。

財務活動の結果使用した資金は、自己株式の取得・売却による純支出額2億86百万円(同3億47百万円増)、配当金の支払1億90百万円(同58百万円増)などにより、4億77百万円(前連結会計年度は1億25百万円の獲得)となりました。

2【生産、受注及び販売の状況】

販売実績

 当連結会計年度の販売実績を事業の種類別セグメントごとに示すと次のとおりであります。

事業の種類別セグメントの名称

当連結会計年度

自 平成17年4月1日

至 平成18年3月31日

前年同期比(%)

出演事業(百万円)

5,874

3.2

メディア事業(百万円)

4,072

2.5

音楽事業(百万円)

1,472

△6.1

公演事業(百万円)

2,612

△5.2

小売事業(百万円)

3,456

6.9

その他の事業(百万円)

306

9.3

合計(百万円)

17,794

1.7

 (注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

3【対処すべき課題】

当社グループを取り巻く環境としては、情報通信技術の急速な発展により、パソコンで映像コンテンツを楽しむライフスタイルが浸透する中、映像制作の面では、従来のテレビ番組・コマーシャル等のコンテンツ制作から、デジタル多チャンネル時代に対応した番組供給会社への転換が求められております。そして、このようなエンターテイメントコンテンツの多様化に対応すべく、さまざまなニーズに合ったタレントが求められております。

来年2007年からは、戦後のベビーブームに生まれた世代、いわゆる「団塊の世代」が大量退職し、セカンドライフを迎える時代が始まります。このような状況の中、仕事から解放される「団塊の世代」がエンターテイメントの新たな担い手として期待されます。また、子供の数は減少傾向ですが、子供ひとりに対する教育費は増加しており、当社グループが推進するエデュテイメント(エデュケーション(教育)とエンターテイメント(娯楽)を組み合わせた造語)ビジネスにとっては、大きなビジネスチャンスととらえております。

当社の企業理念は「文化をプロモートする人間産業」です。これは、人間の感情に関わるものすべてをコンテンツ化することといっても過言ではありません。

物質的に満たされている日本の社会ですが、物質だけでは何か満たされない、潤いのある豊かな生活に欠かせないものがエンターテイメントです。

当社グループでは、ホリプロタレントスカウトキャラバン等で認知されているタレント開発力とマネージメント力を活かし、「当社ならでは」と言えるような、独創性のある良質なエンターテイメントコンテンツの創造に取り組んでまいります。

 

4【事業等のリスク】

当社及び当社グループの事業その他に関するリスクについて、投資家の判断に影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。当社はこれらリスク発生の可能性を認識した上で、発生の予防及び発生した場合の対応に努める方針であります。

なお、文中における将来に関する事項は当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。

 

1.所属タレントの引退・休業等について

当社の最大の資産はさまざまなジャンルで活躍する所属タレントです。

当社では、一人(一組)の所属タレントに関わる売上の比重が高くならぬよう常に注視しておりますが、人気タレントが引退・休業等をした場合、業績に影響を与える可能性があります。

 

2.舞台公演等について

当社主催の演劇・ミュージカル等公演につきまして、人に関わるリスク(主役の不出演など)等により公演が中止となった場合、業績に影響を与える可能性があります。また、興行事業は公演回数により営業収入が変動する一方で、相対的に原価率も高い為、前期との比較において業績変動の要因となる可能性があります。

 

3.ストックオプション制度について

当社はストックオプション制度を採用しております。平成14年6月23日の定時株主総会及び平成14年9月25日の取締役会の決議により、当社の取締役及び従業員の業績向上に対する意欲や士気を高めることを目的に、旧商法280条ノ20及び旧商法280ノ21の規定に基づいて、ストックオプション(新株予約権)を発行しております。

平成16年7月1日から権利行使がはじまり、平成18年3月31日現在で209,100株行使され、90,900株が未行使です。未行使分のストックオプションが行使された場合、当社の1株当たりの株式価値は希薄化する可能性があります。また、短期的な需給バランスの変動が発生し、株価形成上影響を受ける可能性があります。当該制度の内容は次のとおりであります。

決議年月日

 平成14年6月23日

 付与対象者の区分及び人数(名)

 取締役9及び従業員97

 新株予約権の目的となる株式の種類

 普通株式

 株式の数

 300,000株

 新株予約権の行使時の払込金額(円)

670(注)

 新株予約権の行使期間

 平成16年7月1日から平成19年6月29日まで

 新株予約権の行使の条件

・ 新株予約権者は、新株予約権の行使時において当社または当社の関係会社の取締役、監査役または従業員でなければならない。

・ 新株予約権の相続人による新株予約権の行使は認めない。

・ その他の新株予約権の行使の条件は、取締役会決議により決定する。

 新株予約権の譲渡に関する事項

 新株予約権を譲渡するには取締役会の承認を要する。

(注)  新株予約権1個あたりの払込金額(以下「払込金額」という。)は、次に定める新株予約権の目的たる株式1株あたりの払込金額に100を乗じた金額とする。

新株予約権の目的たる株式1株あたりの払込金額は、新株予約権を発行する日の属する月の前月の各日(ただし、取引が成立しない日を除く。)の東京証券取引所における当社普通株式の終値の平均価格に1.025を乗じた金額とし、1円未満の端数は切り上げる。ただし、新株予約権を発行する日の終値(当日に終値のない場合は、それに先立つ直近日の終値)を下回る場合は、当該終値とする。

なお、当社が株式分割または株式併合を行う場合、当社は次の算式により払込金額を調整し、調整の結果生じる1円未満の端数は切り上げる。

 

 

 

 

調整後払込金額=調整前払込金額×

 

分割または併合の比率

 

 

 

また、当社が他社と吸収合併もしくは新設合併を行い新株予約権が承継される場合、当社が他社と株式交換を行い完全親会社となる場合、または当社が新設分割もしくは吸収合併を行う場合、当社は払込金額を調整することができる。

 

4.優秀な人材の確保について

当社は、人材戦略を事業における最重要課題のひとつとして捉えており、今後、当社が事業を拡大するにあたっては、従来以上に優秀な人材の採用及び適切な処遇が不可欠となると認識しております。そのため、当該戦略の一環として主に以下のような施策を実施しております。

(1) 企業文化の継承及び組織活性化のための定期的な新卒採用、及び即戦力強化のための中途採用

(2) 従業員を公正かつ適切に処遇するための、成果主義に基づく人事制度の運用

しかしながらこれらの施策は、優秀な人材の継続的な確保を絶対的に保証するものではなく、適格な人材を充分に採用できなかった場合には、当社の事業拡大に制約を受ける可能性があり、また、機会損失が生じるなど当社の業績その他に影響を及ぼす可能性があります。

 

5.退職給付債務について

当社の従業員退職給付費用および債務は、運用環境に鑑み設定される年金財政上の予定利率に基づいて算出されているため、資産運用の結果が想定と異なる場合または予定利率が変更された場合、将来期間において認識される費用および計上される債務に影響を及ぼす可能性があります。当社は、運用環境の低迷を受けまして、平成14年に予定利率を引き下げましたが、今後、年金資産の運用結果が予定利率を下回る状況が継続的に発生する場合、当社の業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

6.有価証券について

 当社は市場性のある有価証券を保有しておりますが、市場の状況および個別銘柄の状況によっては、当社の業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

7.連結対象子会社の業績について

 当社グループの子会社においては、小売業のホリ・エンタープライズをはじめとして、経済環境、競争条件の変化などに伴い業績が悪化する可能性があります。この場合、当社グループの業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

8.個人情報の取扱いについて

 当社は、ファンクラブや各種オーディション等による多数の個人情報を保有しております。当社では、お客様にご安心いただけるよう、社内体制及び情報インフラにおけるセキュリティ状況の確認につとめ、個人情報の持出しを厳禁し、セキュリティの強化につとめております。しかしながら、万が一個人情報が漏洩・流失した場合には、社会的信用の失墜、損害賠償責任などが発生することが予想され、業績に影響を受ける可能性があります。

 

 





出典: 株式会社ホリプロ、2006-03-31 期 有価証券報告書