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セクション一覧
第2【事業の状況】
1【業績等の概要】
(1)企業集団の業績の経過及び成果
 当連結会計年度の我が国経済は、ゼロ金利政策の解除、不安定な原油価額の動向や世界的な貯蓄超過が各国の長期金利に与える影響、格差問題の発生など、内外に渉る社会経済環境の変化に充分な留意が必要でありましたが、5年目を迎えた戦後最長となる景気回復の中で、消費・投資・外需のバランスの取れた状況で推移しました。
 こうした経済情勢のなか、プロ野球界は、3月に開催された国別対抗戦「ワールドベースボールクラシック(WBC)」において、王ジャパンが、アマチュア最強のキューバを下し、世界一の栄光に輝き、幸先のよいスタートとなりました。
 一方、当球場でのプロ野球公式戦は、昨年に比べ2試合多い66試合の開催となりました。そのなか、前年4年ぶりのAクラスを確保した横浜ベイスターズは、石井(琢)選手の2,000本安打達成、村田、吉村選手らの若手打線、「クワトロK」と称した救援陣の活躍など話題を提供し、当横浜スタジアムでの成績は、6月から7月にかけて地元11連勝するなど、五分の成績を残しましたが、先発投手陣の不調などの影響により、2年ぶりの最下位となり、当球場の実入場者数は、試合数が増加したにもかかわらず前年に比べ若干の減少となりました。
 また、その他催し物及びアマチュア利用では、恒例のプロ野球オープン戦・県高校野球大会・都市対抗野球県予選のほか、コンサート、マスターズリーグなどのほか、夏のコンサートを4日間開催し、前年を上回実績をあげることができました。
 このような状況の中で、当社グループは、観客の皆様により快適に野球観戦をしていただくため、プロ野球開催に合わせ、横浜スタジアム正面広場を「わいわいパーク」と命名し、チームキャラクターとの撮影会や縁日コーナー・ネオ屋台の出店・休憩所の設置など、横浜スタジアムへの来場者のみならず公園を利用する市民の方々にも楽しんでいただけるにぎわいの場を提供し、サービスの向上に努めてまいりました。
 その結果、当連結会計年度の売上高は、3,651百万円、前年同期比241百万円7.0%増加し、営業利益では466百万円、前年同期比92百万円24.7%増加となりました。また、経常利益では、営業外収益が71百万円増加したため、622百万円、前年同期比160百万円34.6%増加となりました。当期純利益は、357百万円、前年同期比110百万円44.7%増加となりました。
 
(2)キャッシュ・フロー
 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益が622百万円と前連結会計年度に比べ198百万円増加しましたが、3ヶ月以内で運用していた定期預金500百万円を長期運用に切り替えたこと、投資有価証券の取得、設備工事負担金の支出等があり、当連結会計年度末は2,167百万円(前年同期比225百万円9.4%減少)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、864百万円(前年同期比 64百万円8.1%増加)となりました。これは、コンサートの開催日数増加に伴うコンサートグッズ売上増加により販売部門が前年比207百万円16.9%増加したことと、受取利息が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は916百万円(前年同期比 1,770百万円65.8%減少)となりました。これは、有価証券の満期償還が1,920百万円あったものの、3ヶ月以内で運用していた定期預金500百万円を長期性預金に切り替えたこと、設備工事負担金の支出が412百万円、投資有価証券の取得が1,811百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 当連結会計年度における財務活動による資金の減少は、174百万円となりました。これは、配当金の支払によるものであり、前連結会計年度と同額であります。
2【生産、受注及び販売の状況】
(1)生産実績
 生産活動は行なっておりません。
(2)受注状況
 受注生産は行なっておりません。
(3)販売実績
事業部門の名称
当連結会計年度
(自 平成18年2月1日
至 平成19年1月31日)
前年同期比(%)
球場部門(千円)
882,112
102.2
販売部門(千円)
1,431,378
116.9
広告部門(千円)
1,186,175
101.0
業務受託部門(千円)
41,904
100.0
その他部門(千円)
110,047
102.7
合計(千円)
3,651,618
107.0
 (注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先
前連結会計年度
(自 平成17年2月1日
至 平成18年1月31日)
当連結会計年度
(自 平成18年2月1日
至 平成19年1月31日)
金額(千円)
割合(%)
金額(千円)
割合(%)
(株)横浜ベイスターズ
789,656
23.1
791,799
21.6
2.本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
3【対処すべき課題】
 今年度のプロ野球界は、前述のとおりWBCで王ジャパンが世界一の栄光に輝き、幸先のよいスタートとなり、パ・リーグでの新庄効果、また、夏の甲子園での「ハンカチ王子」効果など野球界は、話題の多い年であり、人気回復の兆しが、やや見え始めた年でもありました。
このような経営環境のもと、当社グループといたしましても、プロ野球開催に合わせ、横浜スタジアム正面広場を活用した「わいわいパーク」の設置など、横浜スタジアムへの来場者のみならず公園を利用する市民の方々にも楽しんでいただける環境創りを図ってまいりました
今後におきましては、内野席バックネット裏部分を今まで以上に「ゆったり」と、そして「快適に」観戦いただくために改修し、「ベイブルーシート」とするなど、さらに施設面での積極的な改善に努めてまいります。
また、観客の皆様に野球観戦に加え、前述の「わいわいパーク」の充実など楽しみ、喜んでいただける企画を実施すると共に今後とも、お客様第一主義の基本にたって、さらにサービスの向上に努めてまいります。
経営面におきましては、やや人気回復の兆しの見え始めたプロ野球界の動向や厳しい経営環境をふまえ、既存事業の更なる充実を図りながら、広告販売、物品販売の強化はもとより、新しい観点から現状を見直し、「新たな経営戦略への挑戦」をテーマに、将来を展望した新規ビジネスチャンスを常に意識した経営を目指すことが肝要であると考えます。
4【事業等のリスク】
当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のあるリスクとしては、以下のようなものがあります。
(1)プロ野球界の動向
 当社グループの経営成績において中核をなすものは、プロ野球興行であり、プロ野球界の再編等を含めた今後の動向によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(2)横浜市との契約
 当社グループは、横浜市との「公園施設の寄付に関する契約」により、スタジアム施設のプロ野球等興行開催の優先的使用、売店の経営、移動販売、物品の賃貸、広告物の掲出、テレビ・ラジオの放映、放送の許可及びアマチュア利用等に伴う施設の管理業務委託の権利を45年間に亘り取得しております。
 この契約の今後の更新等の状況によっては、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。
5【経営上の重要な契約等】
(1)公園施設の寄付に関する契約(スタジアム本体施設分)
締結日
昭和53年3月18日
 
契約先
横浜市
 
寄付物件
横浜市中区横浜公園所在
 
 
1.鉄骨鉄筋コンクリート造一部4階建球技場
 
床面積
19,217.22㎡
 
2.附属設備
 
 
(1)屋外照明設備
一式
 
(2)スコアボード
一式
 
(3)グラウンド設備
一式
 この契約はスタジアム施設を竣工後、ただちに横浜市へ寄付し、その条件として45年間に亘りプロ野球等興行開催の優先的使用、売店の経営、移動販売、物品の賃貸、広告物の掲出、テレビ・ラジオの放映、放送の許可及びアマチュア利用等に伴う施設の管理業務委託を受ける契約であります。
(2)公園施設引渡書提出受理
提出日
昭和53年3月31日
提出先
横浜市
受理日
昭和53年3月31日
(3)公園施設の寄付に関する契約(屋内練習場分)
締結日
昭和59年2月16日
 
契約先
横浜市
 
寄付物件
屋内練習場 横浜市中区横浜公園所在
 
1.鉄筋コンクリート造 地下1階地上1階
 
床面積
963.466㎡
 
2.附属設備
 
 
(1)室内防球ネット設備
一式
 
(2)照明設備
一式
 この契約は、屋内練習場を建設し、横浜市へ条件付寄付する契約であります。
 これは横浜市より45年間に亘るスタジアム施設のプロ野球等興行専用利用権を取得し、また、アマチュア利用に伴う施設の管理業務委託を受けるための当初約定に基づくものであり、これらのことを寄付の条件とした契約であります。
(4)公園施設引渡書提出受理
提出日
昭和59年8月27日
提出先
横浜市
受理日
昭和59年8月27日
 屋内練習場は昭和59年8月27日竣工しましたので、上記(3)の契約に基づき同日付公園施設引渡書を横浜市へ提出し、寄付物件は受納され、当社は上記(3)の記載の諸権利の許可及び管理運営の業務委託を受けました。
6【研究開発活動】
 該当事項はありません。
7【財政状態及び経営成績の分析】
(1)財政状態
 当連結会計年度末における資産の残高は、14,565百万円(前連結会計年度末14,351百万円)となり、214百万円増加しました。うち、流動資産は、4,940百万円(同4,431百万円)と509百万円増加し、固定資産は、9,625百万円(同9,920百万円)と294百万円減少しました。
 流動資産増加及び固定資産減少の主な要因は、1年以内に満期を迎える投資有価証券を、固定資産から流動資産に振り替えたことによるものであります。
 当連結会計年度末における負債の残高は、871百万円(前連結会計年度末830百万円)となり、41百万円増加となりました。うち流動負債は699百万円(同669百万円)と29百万円増加し、固定負債は172百万円(同160百万円)と11百万円増加しました。
 流動負債増加の主な要因は、役員賞与引当金の計上、法人税等の税金負担額の増加によるものであります。
 当連結会計年度末における純資産の残高は13,693百万円(前連結会計年度末13,520百万円)となり、172百万円増加しました。
(2)経営成績
 当連結会計年度末の売上高は3,651百万円(前連結会計年度比7.0%増)、売上原価は2,785百万円(同3.9%増)、一般管理費は399百万円(同12.1%増)、営業利益は466百万円(同24.7%増)経常利益は622百万円(同34.6%増)、当期純利益は357百万円(同44.7%増)となりました。
 売上高増加の主な要因は、コンサート開催日数の増加により、販売部門の売上高が増加したことによるものであります。




出典: 株式会社 横浜スタジアム、2007-01-31 期 有価証券報告書