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セクション一覧

第2【事業の状況】

1【業績等の概要】

(1)業績

① 全体の概況

  当連結会計年度における世界経済は、金融危機による景気低迷の中、各国政府による経済対策や金融安定化策に 
 より、中国をはじめアジアを中心に景気は回復基調に転じました。一方、国内においても厳しい雇用環境や不安定
 な株価動向など景気の先行きに不透明感はあるものの、回復が遅れていた設備投資が年度後半に回復傾向になるな
 ど、全般的に回復の兆しが見えてまいりました。

   このような環境の中、当連結会計年度の業績につきましては、売上高は1,739億54百万円(前期比4.0%増)とな
 りました。利益面におきましては、営業利益は売上総利益率が低下したものの、前連結会計年度に実施した構造改
 革による販売費及び一般管理費の圧縮により15億8百万円(前期比347.0%増)、経常利益は営業権譲渡益が発生し
 たことにより17億47百万円(前期比203.0%増)、当期純利益は11億16百万円(前期は当期純損失9億36百万円)と
 なりました。

 

② 事業の種類別セグメントの業績概況

(電子部品)

   電子部品事業は、国内においてはデジタルカメラ向けASICおよびノートパソコン向けバッテリが、海外にお
  いてはパソコンメーカー向けメモリやUSB3.0対応ホスト・コントローラLSIが堅調に推移し、売上高は
  1,568億36百万円(前期比7.7%増)となり、営業利益は26億31百万円(前期比47.8%増)となりました。

(電子機器)

    電子機器事業は、売上高は国内における設備投資の抑制等により171億18百万円(前期比20.6%減)となりまし
  た。営業利益は売上総利益率の改善により4億73百万円(前期比28.0%増)となりました。

 

③ 所在地別セグメントの業績概況

(日本)

    当連結会計年度は、携帯電話向け電子部品や設備投資抑制によるFA機器の減、ならびに仕入先の角型電池事業
  撤退などにより、売上高は863億75百万円(前期比10.5%減)となりました。営業利益は売上総利益率の回復と前
  連結会計年度に実施した構造改革による販売費及び一般管理費の圧縮により6億47百万円(前期は営業損失2億43百
  万円)となりました。

 (アジア)

   当連結会計年度は、パソコンメーカー向けメモリやUSB3.0対応ホスト・コントローラLSIが堅調に推移
  し、売上高は856億42百万円(前期比24.7%増)、営業利益は8億48百万円(前期比23.6%増)となりました。

(米州)

    当連結会計年度は、カーエレクトロニクス向け電子部品の減少により、売上高は12億18百万円(前期比4.6%
  減)、営業利益は19百万円(前期比4.6%増)となりました。

(その他)

    当連結会計年度は、カーエレクトロニクス向け電子部品の減少により、売上高は7億18百万円(前期比4.6%
  減)、営業利益は8百万円(前期は営業損失15百万円)となりました。

 

(2)キャッシュ・フロー

   当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、仕入債務の増加等による資金の増加はあったものの、売上債権およびたな卸資産の増加、短期借入金の純減少による資金の減少により、前連結会計年度末に比べて45億61百万円減少し、62億82百万円となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

①営業活動によるキャッシュ・フロー

   営業活動の結果使用した資金は15億71百万円(前連結会計年度は100億41百万円の獲得)となりました。

          これは主に税金等調整前当期純利益の計上に加え、仕入債務が増加したことにより資金が増加したものの、売上債権およびたな卸資産の増加により資金が減少したこと等によるものであります。

 

②投資活動によるキャッシュ・フロー

  投資活動の結果得られた資金は2億53百万円(前連結会計年度は6億67百万円の使用)となりました。

          これは主に定期預金の預入による支出により資金が減少したものの、定期預金の払戻による収入および投資不動産の売却による収入により資金が増加したこと等によるものであります。

  

③財務活動によるキャッシュ・フロー

  財務活動の結果使用した資金は30億13百万円(前年同期比 30.1%減)となりました。

        これは主に長期借入れによる収入により資金が増加したものの、長期借入金の返済による支出および短期借入金の純減少により資金が減少したこと等によるものであります。

2【生産、受注及び販売の状況】

(1)生産実績

 当連結会計年度の生産実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、次のとおりであります。

事業の種類別セグメントの名称

当連結会計年度

(自 平成21年6月1日 

  至 平成22年5月31日)

前年同期比(%)

電子部品(百万円)

2,715

87.1

電子機器(百万円)

1,031

43.6

合計(百万円)

3,746

68.3

 (注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2)受注状況

 当連結会計年度の受注状況を事業の種類別セグメントごとに示すと、次のとおりであります。

事業の種類別セグメントの名称

受注高(百万円)

前年同期比(%)

受注残高

(百万円)

前年同期比(%)

電子部品

159,469

113.4

14,062

123.1

電子機器

18,216

88.4

3,258

150.8

合計

177,686

110.2

17,321

127.5

 (注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(3)仕入実績

 当連結会計年度の仕入実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、次のとおりであります。

事業の種類別セグメントの名称

当連結会計年度

(自 平成21年6月1日 

  至 平成22年5月31日)

前年同期比(%)

電子部品(百万円)

146,544

113.2

電子機器(百万円)

14,390

81.7

合計(百万円)

160,934

109.4

 (注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(4)販売実績

 当連結会計年度の販売実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、次のとおりであります。

事業の種類別セグメントの名称

当連結会計年度

(自 平成21年6月1日 

  至 平成22年5月31日)

前年同期比(%)

電子部品(百万円)

156,836

107.7

電子機器(百万円)

17,118

79.4

合計(百万円)

173,954

104.0

 (注)1.前連結会計年度及び当連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に   対する割合は次のとおりであります。

相手先 

 前連結会計年度

(自 平成20年6月1日 

  至 平成21年5月31日) 

当連結会計年度

(自 平成21年6月1日 

  至 平成22年5月31日)

Hewlett-Packard International Pte. Ltd.

金額(百万円) 

割合(%) 

金額(百万円) 

割合(%) 

 

 

22,188 

12.8 

        (注)前連結会計年度のHewlett-Packard International Pte. Ltd.については、当該割合が100分の10未満のため記載を省略しております。

        2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。  

3【対処すべき課題】

 当社グループを取り巻くエレクトロニクス業界においては、事業環境への対応あるいは市場競争力を強化するための業界再編の動きが活発となっており、当社グループの主要仕入先でありましたNECエレクトロニクス株式会社においても本年4月1日付で株式会社ルネサステクノロジと経営統合し、ルネサス エレクトロニクス株式会社として発足いたしました。

 そのような中、当社グループの課題は経営コア商材である半導体・電子部品ならびに組込商品のワールドワイドにおける継続的な事業拡大であります。そのために、顧客の求めるSCMの実現と日系企業のサポート体制の強化に向け「グローバルネットワークの一層の強化・拡充」、最先端製品の開発を支える技術力の強化を目指し「高度な技術開発力・サポート力の向上とワールドワイドにおける販売技術要員の確保」、更には「ワールドワイドにおけるIT他インフラ整備」に取り組んでまいります。

  中長期的には、当社グループは将来に向けての更なる成長と安定した収益を維持・継続できる企業体質を目指して、新商材の導入を促進し、当社グループの技術資産を活用した自社製品をはじめとする付加価値の高い製品の拡充と、幅広い事業領域での組込みソリューションの展開による「収益性を重視した経営」の強化を図ってまいります。

 また、経営の安定化に向けた事業構造のバランス化(売上高のバランス化:「海外事業」と「国内事業」、収益のバランス化:「デバイス事業」と「自社製品、機器・部品材料事業」)に取り組んでまいります。

同時に企業としての社会に対する責任を果たすため、コンプライアンスの強化と併せ、内部統制管理の一層の充実を図り透明性の高い経営を目指してまいります。

 

(注)SCMはサプライチェーン・マネジメントの略

 

4【事業等のリスク】

  当社グループの経営成績、株価および財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには、以下のようなものがあります。

 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(平成22年8月19日)現在において当社グループが判断したものであります。

 

  (1)最終製品の販売動向等について

  当社グループの取扱商品等は、主として電子機器メーカーに販売されており、デジタルカメラ、AV機器、携帯電話、パソコンおよび周辺機器等の製品に使用されておりますが、これら最終製品の販売動向は、流行、競合製品の状況等により大きく変動する傾向を有しております。また、当社グループの取扱商品等の販売価格は、最終製品の販売動向のほかに、仕入先での生産状況・在庫状況、競合の状況等の影響を受けております。従って、当社グループの経営成績は、最終製品の販売動向等による取扱商品等の需要動向、価格動向の影響を受ける可能性があります。

 

   (2)特定の仕入先への依存について

  当社グループを取り巻くエレクトロニクス業界においては、事業環境への対応あるいは市場競争力を強化するために業界再編の動きが活発となっております。

  今後主要仕入先において事業統合や経営統合が行われた場合、あるいは商流や事業方針の変更などにより、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 なお、当社グループは、ルネサスエレクトロニクスグループから半導体の仕入を行っており、その仕入高は当社グループの総仕入高に対する割合が、平成21年5月期及び平成22年5月期においてそれぞれ約3割となっております。

 

   (3)技術革新について

  当社グループが取り扱っている電子部品、電子機器は、急速な技術革新、顧客ニーズの変化、新製品・サービスの頻繁な導入を特徴としております。当社グループでは、顧客ニーズを把握し、グループの持つ商社機能に自社技術を融合させ付加価値の高い開発ソリューションを提供できるように努めているほか、国内外であらたな仕入先の開拓を行い、取扱商品の拡大を図っております。しかし、当社グループが想定していないような新技術・新商品の出現等により事業環境が変化した場合、必ずしも迅速には対応出来ない恐れはあります。従って、このような場合には当社グループの経営成績が影響を受ける可能性があります。

 

   (4)得意先の経営破綻について

  当社グループは、得意先に対する債権の回収不能という事態を未然に防ぐべく、情報収集・与信管理等、債権保全に注力しておりますが、予期せぬ得意先の経営破綻が発生した場合には、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

   (5)金利変動について

  当社グループが借入金により調達した事業資金の金利は、金融市場の大きな変動により支払利息等が増減し当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

   (6)為替相場について

  当社グループの事業は、アジア地域を中心に海外顧客への商品供給が含まれております。各地域における海外現地法人の財務諸表は原則として現地通貨で作成後、連結財務諸表作成のため円換算されております。従って、決算時の為替レートにより、現地通貨における価値が変わらなかったとしても、円換算後の価値が当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
 また、当社グループは、外貨建ての売上と仕入の相殺、為替予約取引の利用等により為替レートの変動による影響を最小限に抑える努力をしておりますが、必ずしもこれを全面的に回避できるものではありません。従って、為替レートの変動は当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

   (7)株価の変動について

  当社グループは、取引先を中心に市場性のある株式を保有しております。従って、株価の変動により当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

   (8)カントリーリスク

  当社グループの事業は、日本国内だけでなくアジアを中心として海外の各国で行われております。従って、海外の各国における政治・経済状況の変化、法律・税制の改正等により、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

   (9)繰延税金資産等について

  当社グループは、将来の課税所得等に関する予測に基づき回収可能性を慎重に検討した上で繰延税金資産等を計上しております。従って、今後の業績動向等により、一部ないし全部について回収可能性が低いと判断された場合、繰延税金資産等の計上額が修正され、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

   (10)固定資産の減損について

  当社グループの資産の時価が著しく下落した場合や事業の収益性が悪化した場合には、減損会計の適用により固定資産について減損損失が発生し、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

   (11)キャッシュ・フローの状況について

  当社グループは、業績の拡大とともに売上債権およびたな卸資産が増加する傾向にあります。売上債権流動化を実施することにより、売上債権の増加を抑制しておりますが、その増加を全面的に回避できるものではありません。従って、売上債権およびたな卸資産の推移によっては、当社グループの財務状況および営業キャッシュ・フローの状況が影響を受ける可能性があります。
 なお、当社は資金調達の機動性と安定性を図るため、取引銀行とコミットメントライン契約を締結しております。

 

(12)その他の事業環境等の変動について

  当社グループは、上記以外の項目に関しても偶発事象に起因する事業環境等の変動リスクを負っており、その変動により経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

5【経営上の重要な契約等】

  平成22年5月31日現在における販売等の提携は、次のとおりであります。

契約会社名

提携先

取扱製品

契約の種類

 

 

 

 

 

佐鳥電機株式会社

日本電気株式会社

ネットワーク機器、ビジネスPC、ファクトリーコンピュータ、Express5800シリーズ、ストレージ、セキュリティ、OEM製品、光デバイス、業種ソリューション

販売特約店契約

ルネサスエレクトロニクス株式会社

マイクロコンピュータ、ディスクリート、汎用リニアIC、メモリ、ASIC、デジタルAV、ASSP(USB・携帯機器他)、ディスプレイドライバIC、その他専用IC、オプトエレクトロニクスデバイス、RF&マイクロ波デバイス

販売特約店契約

住友電気工業株式会社

光関連製品(光ファイバー、光デバイス、光カプラー、WDM、特殊ファイバー、H−PCF)、電子機器用配線材(UL、CSA、FFC、FPC、スミチューブ、極細多芯同軸ケーブル)

特約販売契約

エルピーダメモリ株式会社

DRAM、DRAMモジュール

売買基本契約

NECトーキン株式会社

キャパシタ、スーパーキャパシタ、ブロードライザ、EMC/ノイズ対策部品、インダクタ、トランス、圧電デバイス、電子材料、センサ、リード製品、計測システム・サービス/磁気シールドルーム、アクセスデバイス

販売特約店契約

株式会社トッパンNECサーキットソリューションズ

プリント配線板(ビルドアップ、高密度多層、リジットフレキ、部品内臓基板)

販売特約店契約

 

NEC液晶テクノロジー株式会社

カラーTFT液晶モジュール

販売特約店契約

 

エプソントヨコム株式会社 

水晶振動子、水晶発振器、OLPF、ジャイロセンサ 

代理店契約

 

住友スリーエム株式会社

圧接型コネクタ、フラットケーブル、漏水検知器、通信用コネクタ、静電対策製品、電力・通信・光用接続キット、延焼防止キット

特約店基本契約

 

シーケーディ株式会社

空圧保護機器、自動機械、省力加工機、はんだ印刷検査装置

代理店基本契約

TDKラムダ株式会社

スイッチング電源、インバータ、ノイズフィルタ、UPS、瞬時電圧低下保護装置

特約店契約

パナソニック電工制御株式会社 

各種センサ、シーケンサ、リレー

代理店約定

佐鳥パイニックス株式会社

 

パナソニック株式会社

集積回路、半導体素子、一般電子部品、電子機器等

販売代行店契約

パナソニック電工制御株式会社 

スイッチ、リレー、コネクタ、センサ等各種制御部品機器 

代理店契約 

パナソニックインダストリーセールス株式会社

集積回路、半導体素子、一般電子部品、電子機器等

販売代行店契約 

 株式会社スター・エレ  
 クトロニクス

 

メレキシス社 

自動車用センサ用インターフェースIC、ホールセンサIC 

販売代理店契約  

ロジャース社 

 ELドライバーIC 

販売代理店契約  

佐鳥エス・テック株式会社

三洋電機株式会社

電池、充電器、乾電池、コンデンサ、高周波モジュール、スピーカ、チューナー

取引基本契約

FDK株式会社  

電池 

取引基本契約

6【研究開発活動】

 当社は長年のLSI及びソフトウエアの開発により蓄積された技術力をベースにRF技術を組み合わせ、デジタルAV、無線通信分野を中心に他社製品との差別化を図ったオリジナルバリュー製品をご提供できるよう、研究開発活動を展開しております。

 当連結会計年度における研究開発費は電子部品で105百万円であり、研究開発活動につきましては、次の通りであります。

  

  <ZigBee無線モジュールの開発>

   ZigBee(IEEE802.15.4)無線モジュールは、需要が拡大しております近距離無線通信ネットワーク市場向けに、高感度、小型・低消費電力をコンセプトとして開発に取り組んでまいりました。主要デバイスとしてテキサス・インスツルメンツ社製CC2530を採用し、高性能RF部とマイコンをワンチップ化することにより小型省電力対応が可能となり、通信距離に応じて標準出力版・高出力版の2種類を開発し、共に低消費電流化を実現いたしました。

   製品の特長としましては、各種機器への組込み用途に最適な製品仕様となっており、広い動作温度範囲(-20〜+85℃)、優れた隣接チャンネル妨害除去性能を実現し、簡単に実装できる小型モジュール構造、自社開発による無線モデムソフトを搭載済で、必要に応じZigBeeプロファイルソフトを搭載可能となっており、お客様の製品にすぐお使い頂けるよう無線認証を取得予定であります。

  また、本製品は、平成21年11月の組込み総合技術展(ET2009)、平成22年5月の組込みシステム開発技術展(ESEC2010)へ出展し、サンプル出荷を開始しております。

  市場としては空調制御、照明制御、住宅機器制御、計測機器制御、他センサネットワークなど多種多様な用途が見込まれます。

 

 <裸眼3Dソリューションの開発>

  専用のメガネ無しで3次元映像を実現するパララックス・バリア方式による裸眼3Dソリューションの開発を進めてまいりました。裸眼視で最も最適な立体感を得るために、パララックス・バリアの設計パラメータの最適化、ガラス素材へのスリット印刷用インクの検討、印刷品質の向上、3Dコンテンツ作成を支援するソフトウエア・ツールの開発を進めソリューションを完成させました。開発成果は、平成21年11月の組込み総合技術展(ET2009)、平成22年5月の組込みシステム開発技術展(ESEC2010)へ出展し、併せてアミューズメント分野のお客様へのプロモーションを進めており高い評価を頂いております。

 

 <ワイヤレスLANモジュールの開発>

  今後の需要拡大が見込まれる、省エネルギー化・農業の省力化/効率化を目的とした無線センサネットワークに最適な、低消費電力ワイヤレスLANモジュールの開発を進めてまいりました。

  本製品は、2.4GHz帯の周波数を使用し、3.6V/2000mAhr電池で10年近い間歇動作※を可能とし、更に2cmx2cmと業界最小レベルのモジュールとなっております。本製品は、平成21年11月の組込み総合技術展(ET2009)、平成22年5月の組込みシステム開発技術展(ESEC2010)へ出展し、既に量産出荷を開始しております。

  ※ 間歇送信頻度、データ量による

 

 <小型緑色レーザモジュールの開発>

  平成21年11月にマイクロプロジェクタへの応用を想定した評価用ボードが完成し、平成21年11月の組込み総合技術展(ET2009)、平成22年4月のレーザエキスポ2010に出展し好評を博しました。

  小型レーザモジュールのサンプル出荷を開始し、既に数社のお客様で評価が進んでおり、平成22年秋からの量産立上げを計画しております。

  

7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当社グループに関する財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの分析・検討内容は原則として連結財務諸表に基づいております。

 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(平成22年8月19日)現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)重要な会計方針及び見積り

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その具体的な内容につきましては、「第5. 経理の状況」の「1. 連結財務諸表等」中、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。この連結財務諸表の作成に当たりまして、過去の実績や法制度の変更など様々な要因に基づき、見積りおよび判断を行っております。実際の結果は、見積り特有の不確定要素が内在するため、これらの見積りと異なる場合があります。

(2)財政状態の分析

 ① 資産の状況

 当連結会計年度末における総資産は、770億98百万円(前連結会計年度末757億13百万円)となり、13億84百万円増加いたしました。

イ)流動資産

  当連結会計年度末における流動資産の残高は、665億55百万円(前連結会計年度末646億61百万円)となり、18億93百万円増加いたしました。その主な要因として、現金及び預金の減少(48億78百万円)、受取手形及び売掛金の増加(50億59百万円)、商品及び製品の増加(13億13百万円)によるものであり、受取手形及び売掛金の増加は、第4四半期の取引が前連結会計年度同期間と比較して増加したことによるものであります。

ロ)固定資産

  当連結会計年度末における固定資産の残高は、105億42百万円(前連結会計年度末110億52百万円)となり、5億9百万円減少いたしました。その主な要因として、建物及び構築物の減少(2億7百万円)、繰延税金資産の減少(4億32百万円)、投資その他の資産のその他の減少(1億89百万円)によるものであり、建物及び構築物の減少は、減価償却費および減損損失の計上、繰延税金資産の減少は、国内会社における所得増加に係る繰越欠損金の減少、投資その他の資産のその他の減少は、投資不動産の売却によるものであります。

 

 ② 負債の状況

イ)流動負債

  当連結会計年度末における流動負債の残高は、405億6百万円(前連結会計年度末369億94百万円)となり、35億11百万円増加いたしました。その主な要因として、支払手形及び買掛金の増加(51億22百万円)、流動負債のその他の減少(12億94百万円)によるものであり、支払手形及び買掛金の増加は、第4四半期の取引が前連結会計年度同期間に比較して増加したことによるものであります。

ロ)固定負債

  当連結会計年度末における固定負債の残高は、83億42百万円(前連結会計年度末111億83百万円)となり、28億41百万円減少いたしました。その主な要因として、長期借入金の減少(27億66百万円)によるものであります。

ハ)純資産の状況

  当連結会計年度末における純資産の残高は、282億49百万円(前連結会計年度末275億35百万円)となり、7億13百万円増加いたしました。その主な要因として、利益剰余金の増加(10億60百万円)、自己株式の取得による減少(2億43百万円)、その他有価証券評価差額金の増加(2億78百万円)、為替換算調整勘定の減少(3億49百万円)によるものであります。

  また、自己資本比率は、36.6%と前連結会計年度比0.2ポイント増加しております。

 

(3)経営成績の分析

 ① 売上高

 当連結会計年度の売上高は、海外パソコンメーカー向けを中心とした電子部品の需要が堅調に推移し、前連結会計年度に比べ67億28百万円増加し、1,739億54百万円(前連結会計年度比4.0%増)となりました。 

 ② 営業利益

 当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度に比べ11億70百万円増加し、15億8百万円(前連結会計年度比347.0%増)となりました。その主な要因として、売上総利益率が低下したものの、前年度実施した構造改革による販売費及び一般管理費の圧縮(16億43百万円)によるものであります。

 

 ③ 経常利益

 当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に比べ11億71百万円増加し、17億47百万円(前連結会計年度比203.0%増)となりました。その主な要因として、営業権譲渡益の増加と営業利益の大幅な増加(11億70百万円)によるものであります。

 

 ④ 税金等調整前当期純利益

  当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は、15億41百万円(前連結会計年度は税金等調整前当期純損失10億89百万円)となりました。その主な要因として、経常利益の増加(11億71百万円)と連結子会社の投資不動産売却益の計上(1億23百万円)、株価下落による投資有価証券評価損の計上(1億97百万円)、建物及び構築物、土地等における減損損失の計上(1億28百万円)等によるものであります。

 

 ⑤ 当期純利益

  当連結会計年度の当期純利益は、税金等調整前当期純利益から法人税、住民税及び事業税、ならびに法人税等調整額を控除した結果、11億16百万円(前連結会計年度は当期純損失9億36百万円)となりました。

 

(4)経営成績に重要な影響を与える要因について

  「4 事業等のリスク」の項をご参照ください。

 

(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 ① キャッシュ・フロー

 「1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フロー」の項をご参照ください。

 

 ② 資金需要

 当社グループの資金需要のうち主なものは、商品の購入のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。販売費及び一般管理費等の主なものは、人件費であります。





出典: 佐鳥電機株式会社、2010-05-31 期 有価証券報告書